夜更かし日記

川の横に住んでいます

渡辺2万字インタビュー「今年何をしたか、何を感じたか」自身の2022年を振り返る

ーー本日は宜しくお願い致します。今年の頭に仕事をやめられていたようですが、この一年はどのように過ごしていたんですか

渡辺:はい、今年は仕事を辞めてから時間もあったので、ゲームをやったり本を読んだり舞台を見たりとインプットに努めていましたね。印象に残ったことをまとめたので詳しくは下記を読んでください。


趣味

ゲーム

steamリプレイ2022
Nintendo Switch 2022~今年の振り返り~

Steam と Switch で今年プレイ時間が多かった上記のゲームと、そのほか今思い出せたゲームをいくつかピックアップ。本数としてはもっと遊んではいる。今年はそんなにゲームはやってないなって思ってたけど、振り返ってみるといろいろ遊んだなーと思う。

マーベルスナップ

ゲームのルールの説明はめんどうくさいのでしないけど、まず前提としてめちゃくちゃおもしろいカードゲームで、その上でほかにはない特徴としては

  • デッキが12枚(めっちゃ少ない)
  • 1試合が3分くらい(めっちゃ短い)
    • 6ターン(たまに4ターンや7ターン)で試合が終わるのでコントロールデッキと戦うのがダルいみたいなこともない
  • ゲームを遊んだ量に合わせてカードがアンロックされる
    • 課金でパックを買うという要素がない
    • アンロック具合が同じ程度のプレイヤーとマッチするので対戦相手もカードプールがほぼ一緒

といった遊びやすさを追求したデザインが良い。とにかく遊びやすい。

個人的な事情としては、今年MCUの映画とドラマを大量に見ていたところだったので、マーベルが題材なのもタイミングが良かった。

Vampire Survivors

感想としてはこのツイートの貼り付けでいいかと思う。おもしろいけどむなしいゲームだったな。

パズルクエストを遊んだあとと気持ちが一緒!!!

OMORI

自分はダルすぎて特に好きにはならなかったゲームだけど、開発者が人生をかけて作りたいゲームを作りきったんだろうということは強く感じる。そのことをただ称賛したいし、遊んで良かったと思う。ゲームに限らず、ひとりの人間が長い時間と情熱を注いで完成させた表現というのはただ素晴らしいものだよね。

ただ、その素晴らしさをもってしてもさすがにちょっとダルかったな。

マザー2みたいな雰囲気の絵柄やデザインのゲームで、そりゃマザー2は好きだけど、現代のゲームとしてこの戦闘システムのシンプルさやマップ移動のかったるさは辛いよ。数時間のゲームならいいけど、ありあまる情熱で20時間くらいかかるゲームとして作りこまれているので、半分くらいでかなりダレてしまった。

ただ、バジル君がかわいいのでバジル君を助けたい。そんなモチベーションでクリアできた。OMOCATもバジル君のかわいさ一本でプレイヤーは遊んでくれるだろうと踏んでいたのかもしれない。

ひきこもりの少年が勇気を出して秘密を友達に打ち明けるというストーリーもすがすがしくて良かったと思う。音楽もグラフィックもゲーム全体で細部にまで遊びやこだわりがあった。

ストリートファイターV

2016年のゲームだけどいまだにちょくちょくやっている。ストリートファイターVの大会やプロプレイヤーたちの配信を見るのが一番の趣味なので、大会を見た後に遊びたくなって起動するというくらいだけど、1年積み重ねて今年も30時間くらいは遊んだ。

去年のツイートだけど実力はこのくらい。

来年の6月にはストリートファイターVIも発売されるので楽しみにしてる。クローズドベータに運よく当選したので少し遊んだけど、モダン操作が楽しかったな。みんな6がでたら対戦しような! インターネットのみんなをボコボコにしたいんだ。

バイオショック インフィニット

今年の頭にセールで安くなっていたので遊んだ。1と2は遊んでたから、いつかインフィニットもやりたいとは思ってた。

発売当時50面くらいあるパズルゲームがブラウザで遊べるって話題になってた記憶があるけど、2022年に買うともう遊べないのかよ。

ゲームはさすがにちょっと古い気はしたけど、おれは差別や暴力が好きなので、ひとつひとつセリフがおもしろかったような気がするな。2月に遊んだのであまり細かいことは覚えてない。

スプラトゥーン3

買う前は2とあんまり変わってなさそうだと思って買うかどうかも迷っていたけど、なんか楽しかったな。

ヒーローモードのオルタナのその先へもクリアできたし、バンカラマッチのランクもS+になったし、サーモンランのランクもでんせつになったし、ひとつのゲームを堪能できたと思う。プレイ時間としては今年一番遊んだゲームになった。

フレンドのナワバリに乱入するのも楽しかったな~~。

こぐまちゃんみたいな顔でバチバチやっていました。

最近はあまり起動してないけど、また4が出たら対戦よろしくお願いします!!

あと、発売当時にネットの記事を見ていて、スプラトゥーン3のほかのシューターと違うところをストレスを感じさせない素晴らしいデザインだみたいに言うのは信用できないな~と思った記憶がある。

こんなにストレスが溜まって腹が立つゲームはないだろう。ナワバリバトルでインターネットの人に負けたとき、ガチマッチで自分の成績は良いのに負けるとき、サーモンランで味方がすぐ死ぬとき、ヒーローモードの隠しステージ、何をやってもキレている。ただめちゃくちゃおもしろいってだけだ。

ゼノブレイド3

おもしろさは1から変わってないから古臭さもあるけど、まだいけていると思う。広いマップを埋めていっていろいろサブクエストをこなしているだけで楽しく150時間くらいが過ぎていくゲームで、無職の力を使って1週間くらいひたすら遊びつつけてクリアした。ゼノシリーズのファンだから、ゼノシリーズの新作がおもしろいゲームだということへの嬉しさもある。

ゼノブレイドクロスの続編も待ってるよ!

ポケットモンスタースカーレット

ストーリー良かったな。エリアゼロで4人で話しながら歩いているところが楽しかった。

いまは対戦を嗜んでるけど、全然勝てね~~。

次回作もオープンワールドにするなら、もう少しサブクエストはあってもいいかなとは思った。なくても楽しいけど、新ポケモンを掘り下げるようなサブクエストがあってもいいかなとは思うんだよね。

世界中にポケモンがいることそのものが探索の動機になるからサブクエストは作らないという意図があるならしゃーないけど、開発リソースが回らなかったとかだったら次回作ではがんばってほしい部分だと思う。

ライフイズストレンジトゥルーカラーズ

ライフイズストレンジは初代から全部やっててすごい好きなシリーズなんだけど、ローカライズの素晴らしさが随一だよなと思う。

メニューの細かい文言まで翻訳に違和感がないし、話者によってフォントを変えたりなどもしていて、このゲームの魅力を最大限伝えたいという気持ちが伝わってくる。

ライフイズストレンジと同じDon't Nod開発のゲームだと、TELL ME WHYが同ジャンルなんだけどこちらはマイクロソフトがパブリッシャー。

マイクロソフトだけあってしっかりローカライズにリソースは裂いているとは思うんだけど、おそらくテキストだけを渡して翻訳しているからか、メニュー文言など一単語を訳すようなケースで誤訳がいくつかあったり、一部のメニューで文字が枠からはみ出したりもしていた。よくある不備だし及第点のローカライズなんだけど、ついライフイズストレンジと比べてしまっていまいちな気がしちゃったんだよな。

ソウルハッカーズ2

おもしろかったけど、思い出の中の1がおもしろすぎていたのでちょっと物足りなかったな。ツイートもしたけど、特典がダウンロードできなくてグダったのもあまり印象は良くなかった。

BGAアグリコラ

いまは70%まできた。アグリコラは農業のゲームなので、ゲームにあったスピード感で遊んでるなあと思う。

Here Comes Niko!

この辺を見て買った。

確かにめっちゃマリオだった。アクションの触り心地もそうだし、マップ内のスター的なものを集めるところもめっちゃマリオだった。

マリオと違う所としては、Here Comes Niko!はキャラクターの動きや表情がかわいくて楽しいし、敵がいなくてデスもないのもおもしろかった。

スター的なアイテムを取るのに工夫が必要であれば達成感はちゃんとあって、敵からダメージを受けたり穴に落ちたりといったリスクがなくたって楽しいんだな~という発見があった。

クッキーランキングダム

誰もが一本はスマホゲーを遊んでいると思う。日々コツコツと素材を集めて強化していくのとシステムが複雑でやることも多いので、グラブルやってた時と感覚は近いかも。イベントや古戦場で貼りつくみたいな必要はないので気は楽。

というのもあってこの点でも気楽。

今年読んで記憶に残った本をいくつか。マンガも含む。

三体

積んでたんだけど今年読んだ。1~3とXまで。

読んだきっかけはプロジェクトヘイルメアリーだったんだよね。

プロジェクトヘイルメアリーはSFの古典的なテーマをめちゃくちゃ読みやすく描いている小説で、ミステリ仕立ての構成とか次々に発生する危機的な状況とか、とにかく読者を飽きさせないように書かれていると思う。登場人物もユーモアが豊富だし、ファーストコンタクトした異星人と仲良くなるし、全編通して明るくて前向きなのも読みやすかった。中高生くらいのころにはじめてのSFとして読んでいたら大好きになったかもしれないと思う。

一方で、目を引く派手な出来事が理解しやすく説明されて列挙されているような小説だとも感じたし、登場人物(エイリアン含む)も舞台装置に過ぎないようにも思えた。ある種のSFのつまらなさを体現しているとも言えると思う。しかもそのSF的な仕掛けも特に目新しいわけじゃなくて、あくまでSFの古典的なテーマをめちゃくちゃ読みやすく描いているというところが最大の魅力だ。

でもそれは今の自分に刺さる魅力ではなかった、という感じ。つまらなかった本の話って饒舌になっちゃうね!

話題になっているからと読んだプロジェクトヘイルメアリーがつまらなかった絶望から、さすがにおもしろいSFを読まないとやってられない~~と思って積んでいた三体を読んだ。

最高だったな~~。感想は下記ツイートの通り。Netflixドラマ版も楽しみ!!

そういえば、何かを最高だという記事内で何かをつまらないって言うのはよくないとインターネットで習った気もするよね。インターネットはあれをするなこれをするなって身を縮こまらせて自分をつまらなくすることばかり教えてくれたね!!!

星の王子さま

今年の頭に星の王子さまのミュージカルがあって、原作を読んでおこうと思って読んだ。おもしろかったな。

というツイートは、

おとなは数字が好きだから。新しい友だちのことを話しても、おとなは、いちばんたいせつなことはなにも聞かない。 「どんな声をしてる?」とか「どんな遊びが好き?」「蝶のコレクションをしてる?」といったことはけっして聞かず、「何歳?」「何人きょうだい?」「体重は何キロ?」「おとうさんの年収は?」などと聞くのだ。

という本文を改変したもの。みんなは気づいたかな?

戯画化された大人たちがおもしろいし、キツネやバラとの関係を通じて特別だって思うことはどういうことかって考えちゃうよな。またいつか読み返したい。

藤本タツキ

去年の年末か今年の頭くらいにファイアパンチチェンソーマン(一部)を読んで、ルックバックとさよなら絵梨は配信のタイミングで読んだ。ファイアパンチがめちゃくちゃおもしろっかったし、この人が描きたいものはもう描き終わっているという感じもしたけど、チェンソーマンの終盤もすさまじくておもしろかったな。おもしろかった以上に踏み込んで感想を書こうとすると時間がかかって2022年を締められない気がする。

チェンソーマンはアニメも楽しく見てたんだけど、そこで終わるんかーいと思ったな。アニメ作るのも大変なんだろうけど知ったことではないし、最後までやってほしかったな。

紙の動物園

よかったねえ。泣いた。

旅する練習

乗代さんらしい文体でおもしろかったけど、亜美やみどりさんの健気さや素直さが想像上の存在のように感じられたのが気にかかったんだよね。

語り手からそう見えていたとも言えるのだろうけど、おれは乗代さんが人間に興味を持っていないから、風景を描写するようには他者を生き生きとは書けないのだとも思った。登場人物たちの生活や出来事を小説に書くのであれば、人間ではなくて動物を主人公にした小説を読んでみたいと思った。ほら、動物には心がないから。

天才バカボン

おもしろすぎる。

こんなふうにじーんとすることもあるが、基本的には笑いっぱなしだ。

どんな表現だっておもしろいかおもしろくないかの半分は受け手次第なわけで、最近の社会やインターネットに対してつまんないと思っている気持ちが、別の時代に書かれたバカボンをよりおもしろく感じさせてくれていると思う。読む機会は今まで何度もあったけど、今読んでよかった。

全部ぶっ壊す

ジャンププラスにはSNSでバズろうずって徒党を組んでマンガを生み出しているイメージがあって、SNS(自分を含む)で評価されようなんて何もおもしろさと関係がないからやめろよって感じがしていた。

ジェネリックタツキとジェネリックタイザン5とその他バズりたい有象無象とそれを受容する若者たちが楽しくやっている中で、全部ぶっ壊すはインターネットにつながってないみたいな落ち着いた日常マンガと破壊神の自由で突飛な能力の使い方も楽しくて良かったなあ。今年一番のマンガだった。最終回も良かったねえ。ジャンププラスでやっていたからこそより楽しさを感じた気もする。

連載が終わった理由はわからないけど、他の人気マンガと比べちゃうといいジャンの数が少なかったよな。SNS(自分を含む)の評価なんてどうでもいいだろうという気持ちもあって全くいいジャンしてこなかった人生だったんだけど、それで好きなマンガが終わったら悲しすぎる。今後おもしろいマンガがあったらいいジャン10回していこうと思った。

推しの子

SNSの炎上と向き合って乗り越えていく作り手側の葛藤やがんばりが描かれている話が多くて、一貫してSNSへの意識が強く感じられる。

上でも書いたけど、おれはSNSでバズることも炎上も、それを意識した途端におもしろさが台無しになると思っているので、その点においては推しの子のテーマはあまり興味がない。

ただ、東京ブレイドの舞台で俳優たちが熱意をもって良い舞台を作っている姿にはめちゃくちゃ感動した。メルト君良かった~~。ここ数年ミュージカルにハマっているので、良い舞台への感動の記憶がマンガに重なった面もあるかもしれない。

この最高だった東京ブレイド編の後、超常的な力を持った謎の少女が出てきたけど、どうなるんだろうか。少なくとも自分は二人がどうして生まれ変わったのかとか父親の正体とかは全く気になっていないけど、引き続き読んではいくのでおもしろかったらいいなと思う。

サピエンス全史

人類史をおさらいしながら、著者の視点で「認知革命」「農耕革命」「科学革命」とわかりやすくエポックを画していて読みやすい本だった。「虚構を信じる力」が人類に飛躍をもたらしたというストーリーもおもしろかった。

下巻の最後の方では幸福についても書かれていて印象に残った。

幸福は人生の意義についての個人的な妄想を、その時々の支配的な集団的妄想に一致させることなのかもしれない。私個人のナラティブが周囲の人々のナラティブに沿うものであるかぎり、私は自分の人生には意義があると確信し、その確信に幸せを見出すことができるというわけだ。

これはなんとも気の滅入る結論ではないか。幸福は本当に、自己欺瞞あってのものなのだろうか?

幸福のためには周囲の人々のナラティブに沿う必要があるだなんて途方に暮れてしまうが、

人間は、あれやこれやのはかない感情を経験したときではなく、自分の感情はすべて束の間のものであることを理解し、そうした感情を渇愛することをやめたときに初めて、苦しみから解放される。それが仏教で瞑想の修練を積む目的だ。

ここで仏教における幸福がとても魅力的に提示されるのだった。

何か仏教の本を読んでみようとか、農耕や近代科学について調べてみようとか、いろいろと興味の幅を広げてくれる良い本だった。

あしながおじさん

そうせざるを得ないような袋小路に追い込まれてしまうことって人生に何度もあるよな。

全編ジェルーシャからの手紙で構成されている書簡体の小説で、ジェルーシャの大学での生き生きとした日常や驚きが感じられてとてもおもしろかった。挿絵もいちいち笑ってしまう。

作中でジェルーシャの読んでいた本を読んでみたくなったので、2023年にミュージカルもあるジェーン・エアを読んでみようかなと思う。ある本に出てきた別の本を読んでみるという繋がりって楽しいよな。

ゲームライフ - ぼくは黎明期のゲームに大事なことを教わった

タイトルがちょっとクサい感じがするかもしれないけどめちゃくちゃ面白かった。ゲームと現実が溶け合うような感覚や瞬間が描かれていた。ゲームが好きなみんなにお勧めしたい。

子供のころの断片的なゲームの記憶や想像がこの本を読んだ後では今ここで起こっているようで読んでいて涙が出てきた。読んだ人によっていろんな思い出がよみがえるだろうと思う。翻訳者があとがきでシャイニング&ザ・ダクネスを兄弟で遊んでいた思い出を語っていて、これもめちゃくちゃ面白かった。

映画/ドラマ/アニメ

こちらも記憶に残ったものをいくつか。

浅草キッド

柳楽君のたけしが良かった。モノマネになりすぎずにたけしを演じられていて良かった。軽い気持ちでたけしのモノマネをするときも柳楽君みたいにたけしを演じていきたいと思った。

クイーンズギャンビット

チェス盤を持ってないとき、夜にベッドで天井を見つめて想像上のチェス盤で練習してるところがよかったな。想像で何かを遊ぶ時に「クイーンズギャンビットみたいに」というのはいいんじゃないか。例えのレパートリーが増えた。

宇宙よりも遠い場所

感想はツイッターに書いてる通り。最高だった。あとこのツイート、「これでいいんだと心が強く育っていくようで気持ちいい。」って部分が140文字に収めようと必死じゃない?

スターガール

これも良かったな。

周りに違和感や不快感を与えないように縮こまることはつまらないなという思いがあるから、スターガールが普通の子だったと振り返られることが嬉しいんだよな。振り返るんじゃなくて、普通の子として受け入れられたら一番良かったんだろうけど。

ストレンジャーシングス

子供たちの成長を見ているようでいいドラマだった。

ブラックミラー

殺意の追跡(シーズン3 - エピソード6)の感想として

とツイートしてた。自分の気持ちには触れていないツイートだけど、このエピソードを見たときおれの心は喜びでいっぱいだった記憶があるな。

炎上に加担した人が全員死んで嬉しかった~~!!

何かしらの炎上に加担した人が全員死んでだらみんながもうちょっと気楽に発信出来るようになるような気もするけど、人類大体死んじゃってダメだな。

あとサン・ジュニペロ(シーズン3 - エピソード4)もおもしろかった。

「命の尊厳や過去の思い出」と「テクノロジーがもたらす未来や新たな出会い」のどちらかを選択しなくてはならなくて、後者を選ぶんだけど、それが素晴らしい選択だと示すようにエンディングで Heaven is a Place on Earth がかかってかっこよかった。

どんなに難しい選択をしても Heaven is a Place on Earth さえ流せば正解の感じになるというのはこの先の人生でも役に立つだろうな。

コントが始まる

コントと人生が並走していくというのは、打ち込む趣味や仕事がその人の日々の生活や人生に影響する様が描かれているということで、要するに日々の生活が良く描けているドラマだってことだ。おもしろかったなー。格ゲー若手の配信を見ているような良さがあった。この説明が良さを伝えられるのかはわからないが。

MCU全部

映画とドラマを正史っぽい位置づけのものを公開順に見た。

何より最初に見たアイアンマンがおもしろかったから見続けたということを感じる。エンドゲーム良かったし、その後のスパイダーマン:ファー・フロム・ホームもよかったな。超強い敵とか宇宙人とドンパチやってほしいので、ファルコン&ウィンター・ソルジャーみたいに現代アメリカの黒人の話になると現実的過ぎてあまりおもしろくなかったな。

舞台、コンサート

こちらも記憶に残ったものをいくつか。

リトルプリンス

良かった。原作ファン(公演の数日前に読んだ)も納得だった。

小山田壮平バンドツアー2022(東京)

よかったな~。2023も決定したのも見に行こう。

コーラスライン

おれが一番好きなミュージカルがキャッツなんだけど、コーラスラインはキャッツともちょっと似ている構成の舞台なんだよね。コーラスラインの方が先です。

キャッツがいろんな猫が紹介されて誰が天上の世界に選ばれるかという話なのに対して、コーラスラインは舞台のオーディションの話なのでいろんな人が自己紹介して誰が合格するかって話だ。

というのを受けて上記の渾身のツイートだ。シナリオ上誰が合格するかはもちろん決まっているけど、誰が合格するかを毎回ドキドキして見ていたらおもしろいよな~~?

ダディ・ロング・レッグズ

そしておれが二番目に好きなミュージカルがダディ・ロング・レッグズ。大人は目に見えるものが好きなのですぐ順番を付けてしまう。

やっぱり真綾ちゃんだよねとは思うもののの、萌音ちゃんも良かった。感想はツイートした通り!

配信、動画

ジャルジャルタワー

去年から今年の春くらいまで毎日見てた。

ジャルジャルを好きなやつはつまらないとかダサいみたいな価値観で自分を偽る必要はないよな。自分のアウトプットをインターネットに最適化しないで、素直な心のままでチャラ男番長を口ずさんでいこうな。

オモコロチャンネル

今年の春くらいから見ていて、過去分も大体見た。ありスパも聞き始めた。

ポケモン配信

ポケモンスカーレットで対戦をしているので、ポケモン対戦の動画や配信もよく見ている。昔ニコニコ動画でよく見ていて馴染みのあるもこうやテツオなど。

格ゲーマー配信

Twitch Recap 2022

ももちょこ配信はいつもつけていて、何か大会があればcapcomfightersをつけて、たまに気が向いたらTOPANGA TVや勝ちたがりTVを見て、コサク配信も良く見てる。視聴時間の上位四つは納得だなと思う。

格ゲーマー配信は家にいるときはずっと何かしらつけていて、上記以外もたくさん見ている。

格闘ゲーム配信っていうのは、日々の練習やゲームや日常の配信を毎日のように見て、それで好きになった選手を大会を応援するわけで、人を応援するというのがしやすいジャンルだと思う。ストリートファイターリーグという数か月に及ぶ長期リーグもあるから、練習風景と大会をずっと見続けるのはリアリティショーのようなおもしろさもある(と石井プロがツイートしていた気がする)。社会から逸脱した変な人が多いのも良いね。

最近はかわいい若者が強いのもおもしろい。

あと特に印象に残っているのはときどの配信かな~。ときどは謎解き要素のあるゲームが好きで、去年以前のも含めると、オブラディン、Papers, Please(英語)、The Case of the Golden Idol(英語)、Mind Scanners(英語)、Outer Wildsといったゲームを配信でプレイしていて楽しかった。

おれは謎解きが苦手で、オブラディンは半分くらいしか乗客が判明していない状態で帰っちゃったし、Outer Wildsも3時間くらいやって力尽きてしまったんだけど、おもしろいそうだと思う気持ちはあるから、こうして配信で見られてよかったな。ときどは格闘ゲームプレイヤーとしてというより、ゲーム配信者としての方が好きかもしれない。

クリプト(仮想通貨)

2021年から触っているけど、ゲームみたいで楽しい。

主にシステムトレードをしている(botterと呼ばれる)んだけど、お金をかけて対戦ゲームをしていると考えるとそりゃ楽しいよなと思う。

対戦のルールも豊富で飽きが来ない。

  • 取引所でトレード
    • 機械学習やその他ルールベースの条件で買ったり売ったり
  • ブロックチェーンの取引所(DEX)で裁定取引
    • 裁定取引というのは要するにせどりで、ある取引所で安く勝って別の取引所で高く売る
    • トランザクションという仕組みがあるので、儲けが出たときだけ確定して出なかったときはキャンセルするようなプログラム(コントラクト)をブロックチェーンにデプロイすることもできる
      • ただそもそもどの組み合わせで裁定取引をするかを算出する必要があるので、処理の速さやネットワークレイテンシなど1msを争うような戦いが繰り広げられている

対戦ゲームというのも実際に多くのbotterが感じていることのようで、botterのtwitterやnoteには「対戦宜しくお願いします」という対戦ゲーマーっぽい結びの文句が書かれがちだったりする。

とはいえ、仮想通貨のことはみんな嫌いだと思っているのでツイートはあまりしていない。

あっ、キャズム超えた~~~って思ったらツイートするようになるかもしれない。NISAで投資信託買う話はツイートしても良くなってると思うし、そのうち仮想通貨の話もできるようになるだろうな。

仕事

前職をやめた

7年ほど働いていた会社を2022年2月末で退職した。

入社時にリリース数か月前だった新規サービスのプログラマーとして参画して、そのまま5年間同じサービスのチームに所属していた。

5年間の間に係長になって会社も一部上場してサービスもどんどん大きくなった。

大規模な自社サービスで要件定義から実装、リリース、保守運用までやったし、人生で開発者として得られる経験はすべてしただろうと思う。

仕事なんて絶対やりたくないはずなのに、仕事に対してして良かったと思えていることが得難い経験だったな~と思う。我が子のようなサービスで今でも応援している。

その後の2年はインフラに異動した。AWSやデータセンタの管理は楽しい部分もあったけど、物理的なハードウェアに興味がなさ過ぎてサーバルームの管理とかは辛かったなと思う。あとは性格上ずっと仕事のことを考えてしまうのがインフラとマッチしすぎていて辛くなってしまった。開発チームだったときも休日でもエラー通知などはすぐ対応していたけど、インフラになると通知がなくてもずっと気になっている感じだった。普通に深夜休日作業も多かったし。まあでもスキルはついたし、めちゃくちゃいい経験をさせてもらったと思う。

フリーランスはじめた

とツイートしてて続報は特にツイートしてなかった。

現在はフリーランスで、週4フルリモートフレックスで働いてる。おれはもう前職で仕事で得られる良い経験はすべてしたと思っているから、いまはスキルや業界的に前職とほどほどにマッチしているプロジェクトに参画してお金を稼いでいるという感じ。週0勤務で生きていけるようになりたい。

生活

シンク

シンクのゴミ受けを浅型にしたのが良かった。深いやつだと生ごみが溜まって虫が湧く。

浅い奴だと頻繁に取り換えざるを得ないのが面倒かなと最初は思ったんだけど、ゴミ受け自体が小さいから洗うのが楽だった。

電子レンジ

スチームするたびに毎回拭いてる。設計ミスだろ。

エレベーターの張り紙

一応情報共有も兼ねて管理会社に相談してみたらそんなこと気にしないでいいですよと言われた。とはいえちょっと怖いので、これ以降家に帰った時はエレベータを1階に戻すようにしている。ツイートしたように関係ない階に止めるのが一番おもしろいけど、特定の知らない人に迷惑をかけるのは気が引けるよな。

プロテインの味

とツイートしたけど、初回がまずかっただけで慣れたらSAVASもおいしくなった。今ではSAVASを飲み続けてる。

でもおれはこのツイートをして本当に良かったと思ってる。まずいとかつまらないとか思ったときにアウトプットしておかなきゃそう感じたことを忘れてしまう。このツイートをしていなかったら今頃はただSAVASうまいとしか思っていなかっただろうなあ。

キッチンの照明

この連絡のあとすぐ交換された。連絡するまで忘れてたんだろうなと思うと人間味を感じて温かい気持ちになった。

プロ野球

良い瞬間を見れたな~~。だいたい年一回くらいヤクルト戦を見に行くくらいのファンなんだけど、今年唯一見に行った試合でいいシーンが見れた。村上の応援傘をポチった。来年は持っていくぞ。

インターネット

記憶に残ったことをいくつか。

ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪のエルフに黒人がキャスティング

これは、

  • 美男美女の白人をかっこいいと感じる気持ちはしっかり失わずに持っておきたい
  • でも映画のおもしろさには関係ないから、キャスティングの人種は何でもいい

みたいな気持ちが組み合わさった結果、一方向を向いていないふわふわしたツイートになったんだけど、今もそのふわふわした感覚は特に変わってない。センシティブな話題だし自分の考えを綺麗に整理することも難しいので、何かニュースを見かけるたびに、都度都度自分がどう思うかはしっかり考える必要がある。

たぬかなの炎上

「170cm以下の男は人権がない」という発言をしただけで職を失ってしまうのはさすがに酷い世界だと思って、自分がインターネットやSNSに対してあきらめを感じた象徴的な出来事だった。

これ以降、インターネットに最適化することも炎上を避けるという理由でアウトプットを変えることもつまらないという考えが強くなった。

とはいえ何事もバランスが大事だし、暴言を吐きまくろうという話でももちろんない。特定の誰かを攻撃したり、特定の誰かが傷つくことが想像できる発言をしたりといったことは避けるべきだと思う。でも「170cm以下の男は人権がない」に関してはそういう特定の誰かを傷つけるものじゃなくて、職を失うほどじゃないだろうというのが自分の感覚だ。

というのをもともと知っていた自分と、何も知らずにガレソで知った人では印象も違うだろうというのもわかるけど、そもそもガレソで煽られて炎上に加担するような人間が一番ダサいじゃんね~。

ちょもすのnote(有料)

悶々と考えていることを文章化しているブログというのも最近あまり読んでいなかったから楽しかった。

今年の前半あたりまでは、プロゲーマー(魚群所属)としての立場やポケモンユナイト公式解説の責任を意識していて、立て続けに起こるプロゲーマーの炎上を受けて、どう振る舞っていくべきかといった内容が多かった。押しつぶされそうなくらい縮こまっていた印象がある。

自分の性格や発言の内容を変えることはできないから、表現を置き換えるというのがベターな選択だという結論に一旦は至っていたように思う。

  • 「死ね!」→「豆腐の角に頭をぶつけてはいかがでしょうか」
  • 「パナシ野郎が!」→「元気がいいですね」

みたいな感じ。

ただ、こうして持って回った言い方をしてしまうと、半分くらいの熱心な視聴者には伝わるけど、もう半分くらいの視聴者には言いたいことが伝わらなくなってしまうというデメリットもある。ちょうどよいバランスを取ることが大事だとは思うけど、ちょもすは性格が悪く、人の裏を考えてしまったり、ひねくれた発言をするような人だとも思うから、そういった表現を置き換えて脱臭されてしまってはもはやちょもすじゃないとも言える。

辛そうだな~と思っていたけど、今年の後半は結構吹っ切れてきていて良かった。リスクを取っておもしろさを取るのも大事だという方向への揺り戻しが感じられる。あとは完全に想像だけど、Noteの収益もあって最悪炎上で一発レッドカードになってもなんとか生きていけそうというのもあるのかもしれない。

炎上しないために表現を変えるのはつまらないとは思うけど、それで職を失うリスクがあるなら背に腹は代えられないというのもまた事実で、世知辛いよな。プロゲーマーにまずはスポンサーやチームから以外の収益源を持つと生きやすくなるよなんて言えないだろう。

今年のまとめ

  • 仕事を辞めてしばらく無職を経てフリーランスで働き始めた
  • 社会やインターネットを見てさすがについていけないと思う出来事が多かった

といった理由からか、好きに生きさせてもらうわ~と思うようになった一年だったな。

振り返るとどうしてもインターネットへの恨み言みたいな言葉が出てきてしまうけど、趣味の面では楽しくすごしたので、来年も楽しい一年でありますように。


 

ーーありがとうございました。